木曽檜で作る心のこもった神棚 – 西口神具店(玉城町)

西口神具店は、伊勢神宮のお膝元である玉城町にて、ひとが手を合わせてぬかずく場所である神棚を作ることを使命に、神様を収める神棚を作ることへの敬意と責任を持ち、神棚ひとつひとつを丁寧に作り上げています。木材は樹齢250年から300年の目が細かい木曽ヒノキを使用。丹念に手入れされた道具と、培われた技術からは、見えないところにまで穢れや汚れが入らないよう意識した、一切の妥協を許さない想いが表れています。

三代目宮師、西口直孝さんは、お札をまつることについて、宗教観としてではなく思想・文化のひとつとして、「あっち向いてもこっち向いても手を合わせばよい」と語ります。北海道から沖縄まで、地域によって全く異なる文化それぞれを認め、「形式にとらわれることなく、素直に手を合わせること。まつり方はそれぞれ思うように祀ればいい」と、自身のまつることへの向き合い方について話しています。それは大和の民に根付いてきた、森羅万象に神の発言を認める「八百万の神」に対して、深く感謝を込める日本の文化そのものと言えるのではないでしょうか。

昨今の急激な情勢の変化による不安や、忙しさによる疲労など、現代人特有のストレスは社会問題として発展しています。直孝さんが語る「神棚に手合わせることが素直にできる心の豊さや余裕」は、こうした昨今の問題に光を当てる、大切な考え方のひとつだと感じさせられます。

[配信日]2022年6月29日
[企業名]西口神具店
[出演]三代目宮師 西口直孝 他

基本情報
住所〒519-0438 三重県度会郡玉城町原3493−16
電話番号0596-58-7188
ホームページhttps://ise-miyashi.com/

※情報は取材時のものであり、変更の場合があります。

動画リンク先
YouTubehttps://youtu.be/rSB25zZlhOE