魚の恵みを最後までいただくということ – 友栄水産(南伊勢町)

リアス海岸が特徴の熊野灘に面する三重県南伊勢町の阿曽浦は、アジやサバ、伊勢エビ漁が盛んであるとともに、養殖に適した地域。中でも、友栄水産の橋本純さんが中心となって取り組むブランド鯛「伊勢まだい」は、近隣の魚類養殖業者と生産部会をつくり、生産基準のもと均質かつ高品質なマダイを生産しています。

友栄水産では養殖、定置網での漁の他、漁村体験ができるゲストハウスを運営。「獲れたものを無駄なく、恵みを最後までいただくことを最高の価値として体験してもらいたい」との想いから、漁師体験、鯛のえさやり体験、漁師直伝の魚さばき体験のほか、養殖する真鯛のいけすの中で泳ぐことまで体験できます。

若いころ世界各国を回った橋本さんが感じるのは、「今でも脳裏に残っているものは全て体験したものだった」ということ。漁村体験を通じて命の大切さを知ってもらい、ひとりでもちゃんと魚を食べられる人を増やすことが、仕事のやりがいにもつながると語ります。

また、橋本さんの活躍は学術的な分野に及び、論としての漁業を、現場の視点を交えて、残せるものを作りたいと、自ら大学院に通い、産業の発展に寄与しています。「自分の意志ではなく、生かされていると感じる。それならば生き続けようと。では何をする」と語る橋本さん。自然と向き合うことで育まれた想いを、さらなる価値に飛躍させようと挑戦し続けています。

[配信日]2022年02月02日
[企業名]有限会社友栄水産
[出演]鯛を育てる課 橋本純 他

基本情報
住所〒516-1305 三重県度会郡南伊勢町阿曽浦345
電話番号0596-72-1351
公式サイトhttps://yuuei.co.jp/

※情報は取材時のものであり、変更の場合があります。

動画リンク先
YouTubehttps://youtu.be/FFrnYm3CaT8